2017/08/11

『女性の品格』から考える品格ある女性活躍とは



8月7日から「立秋」となりました。今年の八月は雨が多く、少し涼しい残暑となりましたね。七十二侯では「寒蟬鳴(ひぐらしなく)」も終わり、本日から「蒙霧升降(ふかききりまとう)」になりました。朝夕霧が出やすくなります。朝夕の冷え込みにご注意くださいね。


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ところで、今年で三年目になる大和撫子塾ですが、女性が活躍するために大事なことや、日本とは本当はどういった国なのか日本人とはどういった民族なのかについてをご一緒に学んでおります。

そのため私自身も常に学び続けておりますが、大変素晴らしい本に出会いましたので、ご紹介したいと思います。



『女性の品格 装いから生き方まで』 著者:坂東眞理子



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なんと300万部以上の売り上げを達成されたとか! 「品格」にこれほど関心があるということは、日本人はまだまだ品格の高い方が多いということですね。「品格」ブームの火付け役になったお茶の水大学名誉教授の藤原正彦さんのご著書『国家の品格』にもずいぶんと感銘を受けましたが、品のある生き方を学びたいという日本人の心を感じます。

こちらのご著書では、東京大学をご卒業され官僚や副知事として国内外でご活躍された著者が、働く女性としての品格について、マナーや言葉遣い、服装や暮らし方、また人間関係についてなど、詳しく書かれています。中でも、男女平等の社会を目指す男女共同参画室長も務められた著者が、やはり「女らしさ」は大切ではないかと改めて世に問うていることに意義を感じます。

どう足掻いても、男性と女性では、身体の構造や機能が違います。男性にはできて女性にはできないこと、女性にはできて男性にはできないことがたくさんあることを素直に認め、補い合ってそれぞれの良さを発揮できる社会へと成熟することが、本来の男女共同参画ではないでしょうか。


著者の考える「品格」とは、正義感、責任感、倫理観、勇気、誠実、友情、忍耐力、持続力、節制心、判断力、決断力、そして優しく思いやりがあること。また、自分の利益だけを追求しない、弱い人をいたわり助ける、強い人におもねらない、自分の受けた親切に恩返しをするなどです。

ですが、これは男女に共通することです。女性としての「品格」を考えてみますと、「美しい姿勢」「節度ある化粧」「身だしなみ」「得意料理をもつ」「仲間だけで群れない」「聞き上手になる」「褒める」など、女性らしい心遣いが重要です。また古典や花に精通するなど、教養を育てることも勧められています。


とくに考えさせられるのは、品格のある働き方です。

私たちはどうしても見た目の派手さや格好の良さを重視してしまいがちです。また収入が多いことを誇りに思います。しかし仕事とはそういうものでしょうか。そう考えてみますと、幼少期の学校教育では仕事とはどういうものか教えてもらえなかったように思います。

著者は、品格のある人は、人の見ていないところで努力し、それをひけらかさないと言います。どんなにつまらない仕事でも手抜きをせずこつこつと続け、人のためになることを人知れず行い、そして愚痴ひとつ言わない、そんな人が認められて成功するのです。

目の前の仕事を全力でやらないとチャンスを逃します「いくらやっても認めてもらえない仕事だ」「自分に向かない仕事だ」「こんなつまらないことを引き受けるのではなかった」と全力投球できない仕事をしている人は、おそらく一生自分にぴったりの仕事にはめぐり合わないでしょう仕事ぶりはいつだれがみているかわかりません。今いるところでいい仕事をするから認められるのです。ゴマスリ、自己アピール、要領などでのりきれるほど職場は甘くありません。


これはとても耳の痛いお話です。こんなふうに自分の居場所をさがしている若い人は多いのではないでしょうか。ですが、今いるところでやるべきことをきっちりできなければ、次のステージに上がれないのです。


日本の企業が発展したのは、地味に妥協することなく真剣に仕事に取り組んできた職人さんがいたからこそだと著者は言います。職人さんの地位は正直あまり高いとは言えません。現代の若者で職人を目指したいという人はかなり少ないでしょう。ですが、日本の企業が世界でも随一の品質を誇ることができたのは、そうした職人さんが、プライドにかけて懸命に努力された結果でした。



「活躍」というと、派手でかっこよくて人前に出る華やかな職種を連想しがちです。ですがそうやって考えてみますと、実は家庭の主婦も、清掃員さんも、事務員さんも、工場や工事現場で働く人も、それぞれ大切な役割を担い、十分にご活躍なさっている方々ばかりなのではないでしょうか。その仕事を誇りに思い真剣に取り組んでいるか、またそういったお仕事をしてくださる方々に対し敬意を持てているか、その点にこそ問題の本質が隠れているのかもしれません。


学校や家庭での教育を、見直すべきときが来ているのかもしれませんね。私自身も考えさせられました。





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